カテゴリー別アーカイブ: 呼びかけ人・賛同人による記事・論文

≪追記あり≫ 岡野八代 「安倍首相からの、15の贈り物――守ってやるぞ、詐欺?」 (ラブピースクラブより)

 

安倍首相と集団的自衛権についての当会代表・岡野八代のエッセイがラブピースクラブの公式サイトに掲載されました。

 

【2014年7月8日追記】:このエッセイが掲載されている、ラブピースクラブは「日本で初めての 女性だけで運営する セックスグッズストア」です。エッセイ自体には、セックスに関する描写・表現等は一切含まれておりません。しかし、ショップ部門のアダルトグッズの人気ランキング等の情報が、エッセイが掲載されているページに表示されることがございます。そのような情報に触れることで精神的・肉体的な苦痛を感じる可能性がある方は、この追記の直後のリンクをクリックしないこと、及びリンク先のエッセイを読み進めないことをおすすめします。勿論、岡野も書き手としては、みなさまに読んで頂きたいとは思っております。ただ、苦しまないように細心の注意をお願い申し上げます。無論、エッセイを途中で読むのをやめて頂いても構いません。

 

安倍首相からの、15の贈り物――守ってやるぞ、詐欺?

 

ご一読頂ければ幸いです。

 

 

 

 

岡野八代 「国民軽視 専制国家の道」(京都新聞5月16日朝刊より)

 

先日、安倍首相が、集団的自衛権行使容認に向けた憲法解釈変更の方針を明らかにしました。

これに対して、当会代表の岡野八代による以下の批判のコメントが2014年5月16日の京都新聞朝刊に掲載されました。

 

岡野八代 「国民軽視 専制国家の道」

 

ご一読頂ければ幸いです。

 

京都 5.3 憲法集会 2014 京都96条の会代表スピーチ

みなさんこんにちは。わたしは現在京都96条の会の代表を務めております、同志社大学教員の岡野八代と申します。京都96条の会は、昨年11月に発足して以来、約ふた月に一度、憲法サロンを開催しています。みなさんのお手元にも、来週5月10日にわたしが務めております同志社大学にて、社会学者の上野千鶴子さんをお招きして開催する、第三回憲法サロンのチラシが配られているはずです。憲法を巡って上野さんなりの考え方をお伺いした後、市民の方からの意見や質問などについて上野さんご自身に応えていただく会を開催します。

横断幕京都96条の会は、その名前が示しているように、憲法改正手続きを規定した96条をまず改正して、憲法改正手続きに必要な国会議員の数を国会議員数の二分の1に変更し、現在の硬性憲法、つまり、通常の法律にくらべて変更することが困難な、政府そしてその他の法律の上にある最高法規としての憲法の性格を大きく変更しようとした、安倍政権の動きに反対するために立ち上がりました。

わたしは今日みなさんと、わたしたち市民一人ひとりの力の源である憲法の大切さを考えてみたいと思い、短くですが発言させていただきます。

2014年憲法集会

ここにお集まりのみなさんは、憲法を守ろう、憲法は大切だという気持ちで集まっていらっしゃると思います。現在進行形で安倍政権がなんとかその歴史的意味を骨抜きにしようとしている憲法9条第二項、つまり集団的自衛権の行使について危機感を抱かれてきている方も多くいらっしゃるでしょう。日本が曲がりなりにも、国民に対して武器を持って人殺しをしてきなさいと命令しないできたことの、この70年間に築き上げてきた日本の平和主義は、わたしたちここ日本に住む者として、今後さらに日本国内、そして世界にも発信していくべき理想だと思います。

ですが、みなさん、こうした危機のなかで、ぜひとも一度ご自身に問いなおしてみてください。どうしてわたしたちにとって、現行憲法が大切なのか。なにをわたしたちは、守ろうとしているのだろうか、と。

わたしは先ほど、わたしたち市民一人ひとりの力の源である憲法と申しました。なぜわたしが、憲法のことを一人ひとりの力の源であると考えるのか、お話させてください。

わたしが現行憲法のなかでもっとも大切に考えているのは、第13条の個人としての尊重を規定したものです。13条には、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由および幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り[…]最大の尊重を必要とする」、と述べられています。この章を自民党の改憲草案では、「公益及び公の秩序に反しない限り」とし、個人としてから、「人として」尊重される、と変えようとしています。個人から人へ、公共の福祉から「公益と公の秩序」へ。わたしはここに、わたしたち一人ひとりの未来に向けた創造的な力を、国家の利益のために利用しよう、国家の秩序を乱すことになるかもしれないような新しい息吹を予め摘み取っておこうとうする、権力者の自分勝手な、わたしたち市民を権力のための道具とするような、危険な考え方を見る思いがします。

「個人」という言葉は、改憲を唱える政治家から、「個人主義とは身勝手な自己中心的な考え方」といった形で、最近では否定的に語られがちです。ですが、個人という考え方には、一人ひとりにその人固有の価値があり、他人と比べられたり、人との間に優劣をつけられたりすることを禁じる、とても強い意味が込められています。現行憲法が、「個人として」尊重される、と宣言するとき、それは、誰からも道具にされない、まして政治や権力によって、自分が描いた夢に逆らうように自分の力を利用されることを、強く禁止しています。

2014年憲法集会 その2

個人として、という言葉はまた、社会のなかで歴史的に差別を受けたり、人から侮蔑されたりする、そうした負の歴史を背負わされた人びとにとって、とりわけ大きな力となります。たしかにわたしたちの社会はまだまだ、偏見や先入観によって、見た目や生まれ、ときに性別やそのひとの個性、多くの人とは異なる意見をもった人を、あたかも他の人より劣った人であるかのように扱いがちです。そうした社会に対して、「個人として」あらゆる人は最大限尊重される「必要がある」と13条は宣言します。

時代により、社会的な価値観が変化し、多様化するなかで、一人ひとりに備わる価値だけは、誰からも、とくに政府や政治家たちからは侵害されない、むしろ、政治家たちは、その価値を「最大限」尊重する必要がある、と強く主張しているものです。

いま、たしかに日本社会は経済的にはその地位が相対的ですが低下し、かつてのように未来に向けて簡単に夢を描けるような状態ではないかもしれません。ですが、わたしが現在の日本国憲法がわたしたち一人一人の力の源だと考えるのは、13条で幸福追求の権利とともに、個人の尊重がこのように唱えられているからです。ここに集まっている皆さんも、皆さんの友人や家族も、日々新しい経験をし、新しい人に出会い、少しずつその考えを変えていきます。昨日の夢は果たせなかったかもしれないけれど、今日はまた違う夢を、人との出会いのなかで紡ぐかもしれません。

夢は誰にも予測できない、誰からもコントロールされない、そして、一人ひとりまったく違うものこそが夢です。わたしは、幸福追求を保障する憲法とは、誰とも共有はできないけど、共に語りあうことはできる、そしてお互いに違っているからこそ、尊重しあえるような夢を育む自由を保障しいるだと理解しています。そして、夢を描けるからこそ、わたしたちはまた明日、未来に向かって一歩踏み出そうとするのです。

ところが、自民党の草案では、そこに、「公の秩序に反しないかぎり」と秩序という言葉で強い制限をかけています。しかも、改憲論者のこれまでの言動からすると、公とはかれらが自分たちが支配していると考える「国」、しかも、改憲草案の前文で高らかに歌い上げようとする、「長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国」です。わたしたちは、個人として誰からも優劣をつけられない権利があります。にもかかわらず、かれらが描こうとする国は、天皇をいただく国、天皇を仰ぎ見る国、国民はまるで天皇の配下です。現行憲法の精神を守ること、それは、わたしたちには、誰からも踏みにじられることない夢をみる自由を主張することです。夢を見る力を育み、新しい人の誕生を喜べるような社会をつくるよう、現行憲法は、権力者に向かって命令し、そしてわたしたちにそのような社会をつくるよう約束しているのだと思います。

最後になりますが、京都96条の会ではこの後、憲法ウォークに会として参加します。そのさいわたしは、ムーミンを模した格好で歩きますので、ぜひともご一緒ください。なぜ憲法集会にムーミンなのか、と疑問をもたれるかもしれません。わたしにとってムーミン谷は子どもの頃からのわたしの夢の国であり、いまでも理想の国です。ムーミン谷には、まったく異なる妖精たちが、小さな衝突はあるけれども、暴力に訴えることなく、違いを認め合いながら幸せに暮らしているからです。わたしは、現在の世界がムーミン谷のような平和でかつ、幸せであることすら忘れるほどに幸せな国となることを夢見ながら、今日は憲法ウォークに参加したいと思います。

ご静聴ありがとうございました。

1306 自衛隊ドラマと憲法改正

機関紙協会京滋、組織と宣伝7月号 隅井孝雄

自衛隊広報に加担するテレビ、メディアにも「憲法擁護」の責務が。

 

連続ドラマ「空飛ぶ広報室」(TBS)高視聴率だが…・・

新垣結衣と綾野剛のコンビで結構若者受けしたドラマだったTBSの連続ドラマ「空飛ぶ広報室」(4-610回放送)は航空自衛隊の活躍ぶりを売り込むことを隠そうともしない番組だった。民放の女性テレビディレクターが航空自衛隊の人間像に魅力を感じ、広報室とタイアップして紹介番組を作り、イメージアップをはかるというストーリーだ。視聴率は平均12%、最高14%。若い視聴者層に受けたのだという。

この番組が東芝日曜劇場という枠だったことが私の興味を引いた。東芝日曜劇場はTBS発足以来の歴史と伝統を持つ一話読み切りの大作ドラマの枠として「マンモスタワー」、「愛と死を見つめて」など数多くの名作を生んだ。(1993年以降は連ドラ枠になっているが・・)この枠で1962年制作された家城己代治作の芸術祭ドラマ「ひとりっ子」が放送直前に中止になって大問題となった。主人公は高校生の青春ドラマ。大学受験で防衛大学に合格するが、自衛隊の存在に疑問を感じ入学を辞退するというストーリーだ。右翼が聞きつけて、政治家の大物が動きスポンサーの東芝に働きかけて中止となったのだ。

自衛隊広報目白押し、「国防軍」への地ならしか?

「空飛ぶ広報室」の番組のストーリー展開に合わせるように3月から4月にかけて「ブルーインパルス松島基地」の活躍ぶりをNHKニュース7、日本テレビ「報道バンキシャ!」が特集、他にも自衛隊企画の報道番組、ワイドショー企画が頻繁にテレビで放送された。自衛隊の広報作戦がきわめて巧妙だともいえるが、それに無批判にのるテレビ局は報道機関としての節度を超える、と私は思う。

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1306 憲法改正についての講演隅井、要旨ブログ用

向日市第4校区憲法9条の会  向日市寺戸コミュニティーセンター 2013.6.16

憲法改正とマスコミ報道  隅井孝雄(京都ノートルダム女子大客員教授)

どうなる9条、国防軍、海外派兵、安倍政権は高いハードルに直面している、このレポートは616日に行われた「京都府向日市4校区憲法9条の会」での講演をまとめたものである。隅井孝雄

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