2015年8月29日「安保法制反対集会」スピーチ 岡野八代

こんにちは、京都96条の会代表を務めております同志社大学教員おかのやよです。きょうは、戦争アカン!京都おんなのレッドアクションとの共同行動に参加するものとしても、挨拶させていただきます。

円山会場みなさん、怒っていますよね! レッドアクションは、怒りを表す赤を身につけて行動する女性たちの会です。なぜ、おんな会なのでしょうか?おんなは、怒りを露わにすることをいろんな意味で禁じられてきました。一部の男性のように、ふざけんなよ〜〜と声に出して叫んだことは、ないのです。わたしも、口が裂けてもいえません。

今日は、京都弁護士会の初めての主催、ご苦労様です。弁護士会による主催が初めてということで、記念すべき集会です。この記念すべき集会に敬意を表して、二つのことをお話しさせてください。一つは、憲法破壊政権に対する現在のわたしたちの運動の意味、二つ目は、これからの運動についてです。

いまのわたしたちの運動は、今日こうして、弁護士の先生方が立ち上がったように、そして若い学生、ママの会、会場に集まった市民のみなさんが表しているように、すでに政治的なイデオロギーの対立を超えた運動です。今日講演された小林節先生は、わたしとは異なる、政治的見解をお持ちでした。ですが、今やその違いは、過去形です。小林先生

では、なぜこうしてわたしたちは立ち上がり、今日のように集まっているのでしょうか?憲法は、わたしたちの生活の基盤を支えています。司法、行政、立法だけでなく、わたしたちの命、人から命令されてひとを殺したりすることがないと信じられること、わたしたちの自由、つまり明日を夢見るための希望、そして、明日もまた、安心して過ごせるという信頼感、つまり平和もが、憲法の下でようやく保障されているのです。

司法、行政、立法に関しては、だからこそ、憲法99条で、国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員には、憲法を尊重するだけでなく、擁護する義務が課せられています。今日の会は、政治的な活動というより、弁護士の方にとっては憲法を擁護する義務を果たしているのだといっても、良いかもしれません。

そして、わたしたち市民にとっては、現在の憲法を守る運動は、民主的な政治を可能にするための、つまり、さまざまな政治的な対立が可能になるための運動だと言って良いと思います。もっといえば、わたしたちの人間性を守るための運動です。

円山集会平和は武力を否定する、平和はひとを殺さない、平和はいのちを大切にし、そしてなにより、ことばを信じる。

いま、破壊されようとしているのは、そうした人間だけに許された能力である、ことばへの信頼、平和への誓いです。

ですから、わたしたちの運動はもはや、自民党を支持するとか、社会保障費を削ってもグローバル経済のなかで日本企業を生き残させるかどうか、といった争いではもはやありません。

つまりいま、わたしたちの人間性がかけられているのです。

では、今後のわたしたちの運動はどのようなものとなるのでしょうか?

わたしたちのいまの運動が、政治を可能にするための人間らしい生活を取り戻すための運動だとすると、今後の運動は長い運動となるでしょう。現政権が変わったとしても、まだまだ、わたしたちの平和とことばへの信頼を破壊する権力が、次々とでてくることでしょう。

そこでわたしたちは、人間らしい生活のための運動ですから、是非とも運動を楽しみましょう。わたしは、憲法のための活動を始めて、これまで出会わなかった多くのひとに出会いました。こうして、たんすの肥やしになっていた、ピンクの服も着る機会を与えられました。

今後の運動は、わたしたちの人間性を豊かにするための運動です。みなで、楽しく、憲法とはなにか、民主主義とはなにか、そして人間らしい生活とは何かをともに語り合いましょう。そして、人間らしい政治を、一緒に今後も考えていきましょう!

今後も一緒になって、豊かな人生を生きていきましょう

会場によせられた、瀬戸内寂聴さんからの、手書きのメッセージ

会場によせられた、瀬戸内寂聴さんからの、手書きのメッセージ