2015年9月19日 戦争アカン!京都おんなのレッドアクション スピーチ

今日2015年9月19日午前2時半、与党自民党公明党、そのほか一部が一致団結し、明白な憲法違反、あからさまに9条を蹂躙し、前文はじめとした現行憲法の精神を侮蔑した安保関連法案、すなわち戦争法案を異常な状態で「採決」しました。こうして、第189回目の今国会は、日本の立憲主義に間違いなく汚点を残すことになった国会として幕を閉じようとしています。

多くの報道では、今国会での戦争法案採決について反対している人は60%といわれていますが、賛成だけを見てみると、賛成している人は、NHK 調査19%, 朝日新聞20%、そして産経でも32%しかありません。面白いのは、NHK 調査では、賛成している人が19%, 反対している人は、45%、他方で、もっとも賛成の多い産経新聞調査では、賛成32&, 反対はなんと60%なのです。いつも反対する人の%を述べるメディアから、わたしたちがいかに誤った印象をもたされているかがよくわかる調査です。また、今日午前2時過ぎに戦争法案が通ってから、NHKはにわかに、非常に率直な戦争法案反対の解説を始めました。

国家の最高機関、言論の府である国会を荒廃させた政治家たち、そして、豊かに考えるための情報とことばを市民に与えるためのメディアを、機能不全にさせたNHK。いまわたしたちは、自分たちの力で、真の民主主義にとって必要なことば、考える力、そして政治を身に着けていかなければならないことを、しっかりと理解することができました。

戦後曲がりなりにも、なんとか維持されてきた、平和主義、平和であるからこそしっかりと守られる基本的人権の尊重、そして、権力者の暴走を許さない人民主権を、今日から、もう一度新たに、わたしたちの政治に再生させましょう。

わたしは2013年の春以降、安倍首相が首相記者会見で子どもや母親、おじいさん・おばあさんの絵を使って、虚構の事例によって集団的自衛権を正当化しようとしたときから、憲法とわたしたちの民主主義との関係について考え、そしてことばにしてきました。わたしが主催させていただいてきた、京都96条の会では、憲法の精神をいかに政治にいかすことができるのかについて、みなさんと考える憲法サロンを二月に一度、開催してきました。ですから、今日の強行採決には、悔し涙がでるほど腹立たしく思っています。そして、なぜ、こんな政治家を大量に生み出してしまったのかと、有権者の一人として、言葉にしがたい怒りも感じています。

ですが今日、かれら・彼女たち政治家は、憲法尊重・擁護義務を定めた99条にもそむき、そして前文に書き込まれた立憲主義と民主主義という、そもそもの、国家の存立理由をも裏切りました。

憲法前文にはこうあります。今日からわたしたちが何度も繰り返すことになるだろう一部を、読み上げてみます。

 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

繰り返します。これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を「排除する」!

 

戦争法案に賛成した政治家はもはや、私たちが厳粛な信託によって国政をまかせた政治家ではありません。わたしたちは、自ら選んでしまった政治家をもはや悔やまなくてよくなりました。今後、わたしは憲法を踏みにじった、日本国がよってたつ社会の構成原理を破壊した政治家を絶対に許さないでしょう。憲法前文にあるように、憲法を踏みにじった政治家は、「排除」されてしかるべきです。

 

わたしたちは、かれらともはや、憲法をはさみ、敵対する関係となりました。かれらが手にしているのは、むき出しの権力欲と金銭欲です。そして、わたしたち市民の手に残されているのは、誠実なことばであり、国際的な広がりをもった連帯感であり、平和を希求する心であり、民主主義であり、そしてなによりも、この憲法なのです。憲法を踏みにじるという行為によって、現行憲法の下に生きる市民すべてを敵に回した政治家たちと、憲法と民主主義を手に、今後もおおいに闘っていきましょう。わたしたちにお別れをしていった政治家たちとは、こちらから、さようならをいいましょう。

2015年9月19日の今日から、わたしたちの新しい民主主義の始まりです。